いわゆる「士」業といわれるプロの方々が、その資格者として押印するはんこを職印といいます。
職印には、弁護士さん司法書士さんなど、資格名+姓名+之印というようにお彫りする場合と会計士さん税理さんのなど、姓のみ、または姓名をお彫り(資格名なし)する場合があります。

ここでは、資格名を入れてお彫りする印鑑のご注文となります。
資格名を入れない場合は、個人向け印鑑からご注文下さい。コメント欄に職印として使用と記載下さい。
また、職印を登録する場合としない場合があります。 登録する場合、必ず登録する場所で、どのような規定(サイズ、印刻内容など)があるか、ご確認下さい。 また、規定はなくても、慣例がありますので、先輩方にお聞き下さい。

監査の仕事をしている方がフルネームのはんこを職印として、ご注文された時、長い時間をかけてした仕事の集約がこの印鑑を押すことなんです。てきとうテキトーなものは押せませんと言われました。

検事さんが姓だけのはんこを職印としてご注文頂きました。 受け取りの際、人の一生を左右する書類に押すはんこ、ちゃんとしたものを使用したいと思い注文しましたと言われました。 長い時間をかけて、とった資格、その有資格者として押す職印、安易な機械彫りは使わないで下さい。

丸印の形状には、キャップがあり、上のしるしが付いた天丸と何もしるしのない無地丸棒があります。
通常、篆書体、古印体では天丸を使用し、印相体では丸棒を使用します。
どの書体でも、どちらの形状も選択可能です。ご希望がありましたら、オーダーフォームのコメント欄に記載下さい。 実用性をとると天丸、縁起をとると丸棒になります。

角印の形状には、くぼみがあり、上のしるしの付いた角天と何もしるしのない角丸ズンドウがあります。
通常、篆書体、古印体では角天を使用し、印相体では角丸ズンドウを使用します。
どの書体でも、どちらの形状も選択可能です。ご希望がありましたら、オーダーフォームのコメント欄に記載下さい。 実用性をとると角天、縁起をとると角丸ズンドウになります。

※ 印材の形状は左からそれぞれ、丸棒(細)、丸棒、天丸、角天、角丸ズンドウとなります。

1. 象牙

    アフリカ諸国は、象を保護するためにお金が必要です。保護するための資金を得ることを主目的に、現在も数年に一度、政府公認で象牙が取引されています。
    耐久性、重量感、質感、朱肉となじみが良く印影が鮮明性、どれをとっても最高の印材です。
    使っていくうちに朱肉を吸い上げて行くことから、運を吸い上げるといいます。但し、これは、芯の近くの芯に沿って加工された、象牙の「上」以上についてです。 (象牙のランクは印材屋さんによって表現が違います)
    当店では、「上上」と呼ばれているランクのものを使用しています。
    「目無し」という目が詰まっていて、目がないように見える特別象牙もご用意できます。ご希望の方は、納期、価格をお問い合わせ下さい。
    象牙の並以下は、目が荒いので耐久性もなく、彫りにくいため当店では使用しません。

2. 牛角白(うしつのしろ)

    オーストラリア産の若年牛の角。最初に、オランダ経由で入ってきったため、オランダ水牛と言われていました。
    簡単にいうとオージービーフで、お肉や皮がメインで、角は副産物。
    アメ色のものが一番良いとされています。1本ずつ、色合いが違うのも魅力です。
    捺印性が優れています。彫りやすいです。

3. 黒水牛

    インドの水牛の角を、樹脂を加えて真っ黒く染めたもの。
    本柘に比べて、重さがあるぶん、押しやすさがあります。

    角系の印材は、朱肉の油に強く、植物性の印材より強さがあります。

4. 本柘(ほんつげ)

    御蔵島線の本柘。植物性の印材として、古くから使用されていたもの。
    朱肉の油分を吸ってしまうと、硬くしまり過ぎて、弾力がなくなり、弱くなっていきます。

    捺印の際に、はんこを朱肉にべちゃっと押し付けないことと、使用後、すぐに印面を拭いておくことを心がけて下さい。

職印の大半が読めることが重視されているようです。

職印書体見本

A: 印相体

縁起がよく、偽造されにくい当店で一番人気の書体です。 個人向け実印書体見本を見て、印相体のバリエーションご希望の方はコメント欄に希望主体を記載下さい。
「士」をにっこりした感じに、「印」の最後を上に向けるのが当店の特徴です。

B: 篆書体

篆書体では、枠を太く、文字を細くするのが一般的です。 文字を太めにして、枠を細くすることもできます。 直線的な篆書、小篆風に文字を柔らかく彫ることもできます。 「士」をにっこりした感じにすることもできます。
「印」の最後を上に向けるのが当店の特徴です。
篆書の好み、ご希望はコメントでお願いします。

C: 古印体

古印体の一番の特徴は、読みやすいことです。
文字に太い、細いがあることが、アクセントになっています。

丸印は牛皮ケース、角印はプラケースになります。

職印のお値段

本柘黒水牛牛角白象牙
丸印 16.5 ミリ丸31,600-48,700-71,700-147,400-
丸印 18 ミリ丸31,600-48,700-71,700-159,400-
角印 18 ミリ角29,200-44,800-63,900-124,400-
角印 21 ミリ角31,600-48,700-71,700-159,400-
角印 24 ミリ角35,800-53,700-77,300-171,400-

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