当店には、店頭でのみご注文頂けるモチーフ入り印鑑と100万円の印鑑があります。

モチーフ入り印鑑を作成するようになったきっかけは、オリジナルの時計の皮ベルトを作成しているサンク・カロさんの一言「遊んで下さい」でした。
銀行印をご注文の際への一言で、友人のために、他にはない遊び心のある印鑑にしようと考えました。そしてお名前にまつわる5つのタイルを銀行印の中にちりばめることを思いつき、お彫りしました。この時に、文字以外のものを自分が彫れることに気付きました。

「遊んで下さい」と言われたのですが、考えに考え、彫るのも大変、遊びとは一番遠い作業となりました。
その後、ギターを入れたもの、龍を入れたものとモチーフはエスカレートしていきました。

モチーフ入り印鑑の良い点は、このような特別なモチーフが入った印鑑を手にすると自分のために作られた印鑑であることが印影を見ただけで実感できることです。
特別なものをお作りしていますので、あえてモチーフはパターン化していません。 お客様のご希望のモチーフをハンコにできる範囲で表現するスタイルです。
また、スキャナーで印影を読み込み、機械で彫らせる偽造の手段に対して、モチーフは細かいので、スキャナーで印影を読み込んだ際につぶれてしまい、偽造防止に役立つことです。

縁起の面からみますと、文字は印相体系で、枠の八方位に文字かモチーフが接するようにお彫りします。 モチーフを入れた印相体のハンコなどいままで無かったものですから、しぶちかはんこ屋謹製モチーフ入り印鑑をお持ちの方が幸せを実感できたのなら、モチーフ入り印鑑は、縁起物と言えるでしょう。

モチーフの入った印鑑でも銀行印としては、どの銀行でも使用できます。 しかし、実印として印鑑登録できる役所とできない役所があります。 例えば渋谷区は偽造防止にも役立つので登録できますと言われ、 お隣の世田谷区では、文字のデザイン化は良いが、ちょっとでも文字と違うものが入っていると登録できません。 実印には、モチーフを入れないことをオススメします。

手間の掛かるモチーフ入り印鑑、更に一日かけても、彫り終えられないモチーフがあることに気付きました。 一日10万円の商品(黒水牛実印4本など)が作れる職人が、一日かけて1本彫ってしまえば10万円、 一日で彫りきれないものについては20万円~30万円の料金設定をすることにしました。

100万円印鑑は、世界にひとつだけの印鑑の極みです。 一番の特徴は、人に見せて自慢する、自慢できる印鑑であることです。 書類に押印した場合、その書類自体が世界でひとつのものであると実感でき、品格が上がります。 個人事業主や法人がシンボリックなものとして作成し、領収書、請求書に捺印すると、 それを手にした方が思わず、引き込まれるはずです。
また印影自体に価値を見出し、ご朱印のように使用し、 捺印した紙を記念にお分けするという使用方法も可能です。
また、その印影をスキャナーで読み込み、デジタル化し オリジナリティの高いロゴとして、様々なシーンで使うことも一考にあたいします。 このホームページでも、その手法で使用しています。

100万円という料金設定は、世の中に存在しないような印鑑を創造するには、 一日10万円の商品が作れる職人の10日間分の作業量が必要という発想からです。 印材に関係なく特別のものを手に入れるための料金設定です。